May 11, 2008

リッター50ペソ時代

Fuel prices again raised by P1 [INQUIRER]

記事中にPump priceという単語が出てくるんですが、これは日本語に訳すと元売価格(卸価格)のことでしょうか。石油元売大手のシェル(Pilipinas Shell)がリッター当り1ペソの値上げを発表したというニュース。これでガソリン価格の値上げは今年に入って10回目だそうで、トタルやペトロンなど他の元売大手も値上げ追随は必至だそうです。

フィリピンでは今、ガソリンがリッター当り50ペソだそうですね。僕はフィリピンでは車を持っていないので、ガソリン価格の動きにはそれほど敏感ではないんですが、それでもリッター50ペソ、と聞くとやはり高いな〜と思います。現在のレートで日本円に換算すると、およそ125円くらい?日本では現在、ガソリンはだいたいリッター157円くらいですが、その内、最近話題になったガソリン税の暫定税率部分(リッター当り25.1円)を除くと、157円−25円=132円。ちょうど日本とフィリピンのガソリン価格はほぼイコールということになります。

日本の元売りもフィリピンの元売りも、中東などからの原油の購入価格が同じだとすると、日本とフィリピンのガソリン価格は人件費の分だけフィリピンの方が安くなって当然?いや税金がガソリン価格の約半分を占める日本と比べてフィリピンではガソリンがもっともっと安くてもいいような気もしますが、世の中というのはそう単純でもないんでしょうかね。フィリピンで売られているガソリンにもVAT以外にガソリン税のような税金がかかってきてるでしょうか?

実はここ最近、少々気になっていたのが民族系大手のペトロンのお家騒動。

Philippines says to decide on Petron stake on Monday [REUTER]

資本の40%ずつをサウジ・アラムコ(Saudi Aramco)とフィリピン政府(PNOC)がシェアしているペトロンを民族系と言っていいのかどうか微妙なところもあるんですが、そのアラムコが3月、突然、すべての持株をイギリスの投資ファンド・アシュモア社(Ashmore)に売却すると表明したことでフィリピン政府は大慌てのようですね。投資ファンドなんかが株主になると、遅かれ早かれ第三者に株を転売する可能性も高いでしょうし、確か日本もついこの間、チルドレンなんとかというイギリスのファンドが電源開発株の買い増しを発表して経産省を巻き込んでの大騒ぎになりました。ただJパワーの場合は、持株10%とか20%とかの世界。ところがアラムコがイギリスの投資ファンドに売ろうとしているのはペトロンの全持株40%で、フィリピン政府の慌てぶりが目に見えるようです。

さらにこのペトロン株の問題では、ゴコンウェイがPNOCの所有する全株を買う、と名乗り出てもいるとか。

Gokongwei seeks govt’s $579m stake in Petron [Saudi Gazette]

PNOCは、アラムコ社の所有する全株式を購入できるオプションを持っているそうですが、だったらいったんアラムコの持分を買取ったうえで、ゴコンウェイに譲渡するれば話はうまくおさまるんじゃないの、とも思うんですが、なかなかうまく話が進まないようです。

それにしても、フィリピンではまともに仕事もないような人でも、自家用車を持っていたりしますが、これが何とも不思議ですね。月給2万ペソをもらってるサラリーマンだとしても、1回ガソリンを満タンにすると2,500ペソ。これじゃ家計はもたないと思うんですが、何かフィリピン・マジックのようなものがあるんでしょうか??

「ガソリン」本当の値段 石油高騰から始まる"食の危機" (アスキー新書 025) (アスキー新書 25)



Posted by philer at 20:00│Comments(15)この記事をクリップ!
この記事へのコメント
4

ガソリン値上げ比国ではモロに大打撃ですね。内のワイフがアロヨが嫌いな理由にスプレーアイランドのガス権を簡単にgive up した事です。今ではベトナムが外資と組みガス供給しています。前コメントの3人裸一貫で一代で資産を築きました。前のボスも東証1部の会社を辞め子会社に行き実務全般、資産管理を学び独立しました。前記の3人全部現場出身です。今日本の超大企業の比国人の囲い込みの方法は昔の防衛医大の現役合格レベルのhi-school卒の子弟を全国から公募、奨学金授与、大学に就学させ生活費を会社負担、卒後その会社が雇用を100%保証する制度です。コネ10000%通用せず大変な競争率です日本の大企業が本気になると300-500人/年で教育します。そんな会社が5社以上有ります。


Posted by 捨吉 at May 11, 2008 22:29
スポット買いのフィリピンのガソリンは高いようです。

ガソリンの税金騒動も終わってしまい我家近くのスタンドでも、157円ににり
会員になれば、2円安くなり155円で入れられます。(1L-P50ペソ)
155円より税金61円を引くと、94円になります。(155円に5%の消費税含む)
■ガソリンの約60%が税金です。
石油には原油の輸入の段階、石油製品の購入の段階などで様々な税金がかけられています。
これらを「石油諸税」といいます。
まず、原油や石油製品を輸入する段階で「原油関税」と「石油税」がかかります。
そして、石油製品を購入する段階で「揮発油税」と「地方道路税」を合わせた「ガソリン税」、
その総額に消費税がかかります。軽油購入の場合は、ガソリン税のかわりに「軽油取引税」となります。
これら ガソリン税、石油税などの石油諸税を合計すると、小売価格の60%が税金となり、
http://www.ss-ehime.jp/ss/03.html
Posted by hiro at May 12, 2008 04:30
自家用車も家電と同様に見栄ですかね?ガソリン入れないで飾ってるだけとか?(笑)
シンガポールでは約S$1.9/L=¥144です。
フィリピンで中古車を買った方が良いのかと思案していましたが、ガソリンがこの値段だとちょっと躊躇してしまいますね。
Posted by Tsugu at May 12, 2008 15:33
捨吉さん、こんにちは。
スプラトリーに関しては、フィリピンはベトナムのように中国と一戦交えてでも、という気概はないのでしょうね。地図を見るとスプラトリー諸島はパラワン島の目と鼻の先。中国はもちろんベトナムでさえも領有を主張するのはおかしいように思えるんですが、このへんの「潔さ」(?)というのは群島国家ならでは、ということでしょうか。
ところで、日本企業のフィリピン人学生の採用ですが、中国でも似たようなことをやっているとちらと小耳にはんさんだことがあります。日本企業もなかなかグローバル化してますね。今後、日本の大学生が企業に就職する際の競争相手は、日本人とは限らずフィリピン人だったり中国人だったりするのでしょう。
Posted by philer at May 12, 2008 18:19
hiroさん、こんにちは。
ガソリン税の解説、どうもありがとうございます。小売価格の60%ですか・・・。なんか車に乗る気が失せますね(笑)。たばこも確か6割くらいが税金だと思いましたが、たばこは止めることが出来ても、車は生活必需品なので手離すわけにもいきません(田舎暮らしなので、汗)。
それにしても6割が税金の日本のガソリンと、VATしかないフィリピンのガソリンがほぼ同じ価格、というのはやはり解せませんね(というか本当にVATしかかかってこないんでしょうか、フィリピンでは)。
Posted by philer at May 12, 2008 18:28
Tsuguさん、こんにちは。
何を隠そう、この間まで住んでいたバランガイでは自前で救急車を持っていたのですが、これがとんでもない代物で、いざ出動の際、エンジンをかけるのに10分も20分もかかっていました。火事や事故での出動ではほとんどないようですが、救急車も見栄?となると、なんだかコワイですね(笑)。
susunodo
Posted by philer at May 12, 2008 18:39
>約S$1.9/L=¥144
シンガポールも、ガソリンは高いですね。
ところで、フィリピンは中古車の相場は日本に比べて相当高いそうですが、税金などもほとんどなく(もちろん車検もないそうで)ランニングコストはそれほどかかない=極端に言うとガソリン代のみ(?)というような話をどこかのブログで誰かが仰ってました(すんません、適当な情報で、汗)。しかも中古車であっても手放すときは、運が良ければ購入した時の値段とほぼ同じ値段で売ることも可能(=日本のように値落ちしない)だとか。トータルで考えると結構お徳かもしれないですね。ただ、わたしはお金がないので今のところ車は無理ですが(汗汗)。
Posted by philer at May 12, 2008 18:40
philer さん、こんばんは。
フィリピンでの中古車相場は本当に高いですね。
この国では売っている方も買う方も走行距離を見ていない人が殆どではないのでしょうか?何年式のモデルだから安いとか高いとか、そんな話ばかり耳にします。洗車するにも汚れが酷くても水もかけずに濡れ雑巾で直に拭いたりとか、塗装が艶の無い変な車が多いはずです。塗り替えする時はディラーでは高いとの理由でその辺の塗装屋に依頼するのが一般的なようです。焼付け塗装ではなく、ただペンキを吹き付けているだけ。プラモデル相手の塗装と同じです(笑)
Posted by camel at May 13, 2008 00:24
じゃあディラーの新車なら全て安心なのでしょうか?・・・いえいえトヨタであろうとフィリピン式です。リコールなんて言葉は無いですよ。購入して1年間は点検費のみ無料。1年間の間でも不具合、欠陥品があっても無料なのは点検費(人件費)のみです。全車種その対応の仕方と言われました。なので出たばかりの車やフォーチュナーのように評判の悪い車は辞めておいた方がよいと思います。逆に悪い噂の無い車は安心感があると思いますが・・・
ホンダや三菱の対応の仕方は訊いていないので判りませんけど。
Posted by camel at May 13, 2008 00:25
>しかも中古車であっても手放すときは、運が良ければ購入した時の値段とほぼ同じ値段で売ることも可能
日本の常識で考えるとあり得ないことですよね。ただ車に限らずついついこれまでの常識で無意識にジャッジして、痛い目にあわないように要注意です。車に関して言えば、同じ値段で売れる可能性がありそうですが、一方、車両購入代金を投資や事業に回した時との機会損失を勘案することも必要ですね。不動産でも、中古=価格下落ではなくインフレ率や投機対象かどうかなどの価格構成要素(日本ではしばらくご無沙汰)を分析しないといけませんね。
ちなみにフィリピンでは不動産は売り手市場なんですか?
Posted by masarap at May 13, 2008 00:31
camelさん、こんばんは。
>何年式のモデルだから安いとか高いとか
フィリピンでは年式が重視なのですね。やはり走行メーター逆戻しが当たり前の世界なので誰も走行距離は信用しないのでしょうか(爆)。
それからボディを塗り直している車もよく見かけますが、やり方はプラモデル方式でしたか。これには納得です(笑)。
ところで、新車のサービスですが、少々驚きました。
>無料なのは点検費(人件費)のみ
ということは部品交換はすべて実費ですか。新車というのは最初の1年くらいで細かい不具合がいろいろ出てくるものですが、そうなるとかなりの出費を強いられそうですね。
やはりフィリピンで車、はコストが高くつくんでしょうかね・・。割り切って10万ペソで安いジープニーを買うのも一つの案かなと思いますが、それこそ安物買いの銭失いかもしれないですね(爆)。
Posted by philer at May 13, 2008 19:49
masarapさん、こんばんは。
>無意識にジャッジして、痛い目にあわないように
まさにその通りですね。石橋を叩いて渡る、どころか石橋を叩いて結局渡らない(?)それくらいの用心深さが何事においても大切かもしれません。
ところで不動産の件ですが、これが何とも言えません。わたしの知る限り(と前置きさせていただきますが、汗)、土地を売りたがっている人は結構多いです。たぶん買いたいを思っている人よりもずっと多いように思います。フィリピンの土地を買いたがっているのは、わたしのようにアサワがフィリピナの外人とか、ごく一部のような気がしなくもありません(逆に土地を処分してそのお金でアメリカへ、みたいに考えている人が意外に多いような・・・)。しかし、思うに売り手側の値段設定も相当常識外れのものが多いような感じで、それがかえって円滑な売買を妨げているような気がします。susunodo
Posted by philer at May 13, 2008 20:03
そういえばたった今思い出しましたが、前に住んでいた所のバランガイキャプテンは、土地の仲介業者でしたが、買い手は外人がらみが多い、と言っていました。もちろんマニラのような大都市では事情は異なると思いますが。
Posted by philer at May 13, 2008 20:07
ガソリン価格の話題で車のディーラーの話が出ていたので一言コメントを。
記事の話題からは逸脱しますが御容赦を。^^
たとえ天下のトヨタのディーラーとはいえ安心出来ないのがこの国です。
先日、友人が車の修理をトヨタディーラーに出したのですが、修理が終わり車を引取り家に帰り、何気にボンネットを開けてビックリ!
なんと数日前に新品に交換したバッテリーがボロボロな姿に・・・
そうなんです、ディーラー内で抜き取られボロに替えられていたんです。
怒った友人がコンプレインも後の祭り。
「証拠があるのか!自分で替えたんだろう、いちゃもんつけるな!」と言われてお終いでした・・
とんでもないディーラーです。
こんな事が通用する国なんです、ここは。
Posted by alu at May 13, 2008 20:58
aluさん、こんにちは。
こんなことが・・・やはり現実に起こるのですね。なんか無性に腹が立ちます。もし自分の身にこんなことが起こったら・・・、いちゃもんつけるな!なんて言ったヤツを刺し違えてでも抗議するかもしれません!!(というかそういう可能性は低いと思いますが、汗汗)。それにしてもこういうモラルの欠けた人間がうようよしている社会というのはホント疲れますね。
先ほど、とある有名ブログを読んでいたら「日本ブランド」の源泉は、「お互いが信頼できる社会力にある」とありました。なかなか面白かったです。
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/425a1a95d2ce10abf4888abdefff8ea0
Posted by philer at May 14, 2008 17:59

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